お中元は喪中期間に贈っても良い?時期や品物、のし紙のマナーを解説

日頃からお世話になっている人には、感謝の気持ちを伝えるため、夏頃にお中元を贈ります。しかし、自分や相手が喪中の期間は贈っても良いのか、決まりがわからないこともあるでしょう。そこでこの記事では、喪中期間のお中元は贈って良いか、マナーなども合わせて解説します。
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喪中期間にお中元を贈っても良い?
自分や相手が喪中期間でも、お中元は贈ることができます。喪中期間に、お祝い事を行うのはマナー違反ですが、お中元はお世話になった人へ感謝を伝えるためのもので、お祝いとは全くの別物です。
ただし、喪中期間の人からの贈り物は、相手によってはケガレや縁起が悪いと受け取られる場合があるので、自分が喪中の時にお中元を贈る際は、事前に贈って良いか確認するのが大切です。
喪中の相手にお中元を贈る際のマナー
喪中の相手にお中元を贈る際のマナーは、以下の4つです。
- 四十九日の法要後に贈る
- お祝い用ののし紙は使わない
- 縁起の悪い品物は贈らない
- 故人宛のお中元は贈らない
それぞれについて解説します。
四十九日の法要後に贈る
喪中の相手にお中元を贈る際は、四十九日の法要が過ぎてからにしましょう。四十九日までは「忌中」と言い、お中元やお歳暮のやり取りをするのはマナー違反になります。
また、故人が亡くなってから日が浅く、悲しみで心の整理がついていなかったり、手続きなどで忙しかったりするため、お中元を贈ると負担になってしまいます。そのため、四十九日の法要が終わり、相手の生活が落ち着いてから贈るのが望ましいです。
お祝い用ののし紙は使わない
通常お中元を贈る際は、紅白の水引がついたお祝い用ののし紙を使います。しかし紅白カラーはお祝いの意味合いが強く、喪中の相手に贈るのは失礼になるので使ってはいけません。のし紙をつける際は、無地のシンプルなデザインのものを選び「お中元」とわかるように表書きをするだけで大丈夫です。
縁起の悪い品物は贈らない
喪中の相手にお中元を贈る際は、縁起の悪い品物は控えましょう。以下の贈り物は、縁起が悪いと考えられています。
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品物 |
意味 |
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ハンカチ |
手切れ=縁が切れる |
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スリッパ |
履き物=相手を踏みつける |
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紅白のお菓子 |
お祝い |
上記以外にも縁起が悪いとされる贈り物があるので、品物を選ぶ際は十分気をつけましょう。
故人宛のお中元は贈らない
喪中の相手へのお中元は、故人宛には贈らないようにしましょう。本来お中元は、お世話になった人に感謝を伝えるためのものなので、相手が亡くなっている場合は思いを伝えられず、縁が切れたことになります。また、相手の家族にも気を遣わせたり、悲しい思いをさせたりするので、故人宛ではなくご家族宛に贈るのがマナーです。
自分が喪中の時のお中元のマナー
自分が喪中の時のお中元のマナーは、以下の2つです。
- 無理にお中元として贈らない
- 故人宛にはお返しをする
それぞれについて解説します。
無理にお中元として贈らない
自分が喪中の時は、無理にお中元として贈る必要はありません。時期が過ぎてから「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈る、もしくは年末の「お歳暮」や年が明けて「寒中見舞い」として贈るのでも大丈夫です。ただし、年が明けて「御年賀」として贈るのはマナー違反なので注意しましょう。
故人宛にはお返しをする
自分が喪中の時に故人宛のお中元を受け取ったら、相手にお返しをしましょう。故人宛に贈られた場合は、故人が亡くなっているのを知らない可能性があります。そのため、亡くなったことを伝えるとともに、贈っていただいた感謝の気持ちを表すため、お返しをするのがマナーです。
喪中期間のお中元はマナーを守りましょう
自分や相手が喪中期間の時でも、お中元は贈っても問題ありません。しかし、喪中の相手へお中元を贈る際は、四十九日の法要が過ぎてから、シンプルなのし紙をつけて渡すのがマナーです。

