お歳暮は喪中期間に贈っても良い?時期やのし紙などのマナーを解説

1年間お世話になった人には、日頃の感謝の気持ちを込めて年末にお歳暮を贈ります。しかし、自分や相手が喪中の時は贈っても良いのか、受け取った場合はどうするのかなどマナーがわからないこともあるでしょう。そこでこの記事では、喪中期間のお歳暮のマナーについて解説します。
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喪中期間にお歳暮を贈っても良い?
自分や相手が喪中の期間に、お歳暮を贈っても問題ありません。お歳暮は本来お世話になっている人への感謝の気持ちとして贈るものなので、贈ること自体は問題ありません。ただし、通常とはマナーが異なる部分もあるため、贈る際は失礼にならないようにする必要があります。
喪中の相手にお歳暮を贈る際のマナー
喪中の相手にお歳暮を贈る際のマナーは、以下の5つです。
- のし紙は無地のものを選ぶ
- 四十九日の期間が過ぎてから贈る
- 送り状はお祝いの言葉を使わない
- 故人宛のお歳暮は贈らない
- 「お年賀」として贈らない
それぞれについて解説します。
のし紙は無地のものを選ぶ
お歳暮には、のし紙を付けるのがマナーです。通常は紅白カラーの水引がついたお祝い用のデザインを選びますが、喪中期間に使用すると失礼になるので、無地のシンプルなデザインを選びましょう。表書きにはお歳暮だとわかるように「お歳暮」や「御歳暮」と記載します。
四十九日の期間が過ぎてから贈る
喪中の相手にお歳暮を贈る場合は、四十九日の期間が過ぎるのを待ちましょう。四十九日の期間は気持ちの整理がついていなかったり、手続きなどで忙しかったりするので、お歳暮を贈ると相手に気を遣わせてしまいます。
送り状はお祝いの言葉を使わない
お歳暮に添える送り状やメッセージには、お祝いの言葉を使ってはなりません。喪中期間の相手にとってお祝いの言葉は大変失礼になるので、書く時は文言に注意する必要があります。
故人宛のお歳暮は贈らない
喪中の相手にお歳暮を贈る時は、故人宛には贈らないようにしましょう。本来お歳暮とはお世話になった人へ感謝を伝えるものなので、相手が亡くなっている場合は縁が切れたということになります。また、ご家族やご親族に悲しい思いをさせたり、気を遣わせたりするので、故人宛に贈るのは控えるのがマナーです。
「お年賀」として贈らない
年末までにお歳暮が間に合わない場合、年明けに「お年賀」として贈るのは控えましょう。「お年賀」は新年を祝うためのものなので、喪中期間の相手にはふさわしくありません。そのため、年明けに贈る際は松の内(関東では1月7日、関西では1月15日)になるまで待ち、2月4日の立春までに「寒中見舞い」として贈るのが適切です。
自分が喪中の時のお歳暮のマナー
自分が喪中の時のお歳暮のマナーは、以下の2つです。
- 贈る際は事前に連絡をする
- 故人宛のお歳暮はお返しをする
それぞれについて解説します。
贈る際は事前に連絡をする
自分が喪中の時にお歳暮を贈る場合は、事前に相手に連絡をしましょう。喪中でもお歳暮を贈ること自体はマナー違反になりませんが、相手の宗教や考え方によっては、喪中の人からの贈り物はケガレとして考えられてしまう場合もあります。そのため、事前に連絡をしてお歳暮を贈っても良いか確認をするのが大切です。
故人宛のお歳暮はお返しをする
自分が喪中の時に故人宛のお歳暮を受け取ったら、お返しをするのがマナーです。故人が亡くなっているのを知らない可能性があり、お礼状やお返しで知らせるといいでしょう。また、お返しの品物は受け取った贈り物と同じくらいの金額にして、お礼状の文言は相手に気を遣わせないよう気を配るのが大切です。
喪中期間のお歳暮はマナーを守って贈りましょう
自分や相手が喪中期間の場合でも、お歳暮を贈るのは問題ありません。ただし、通常のお歳暮と違って、贈る時期やのし紙のデザイン、メッセージの内容などのマナーが変わるため注意する必要があります。喪中期間のお歳暮は、マナーを守って贈りましょう。

