田舎で車を持つ必要性はある?メリットやデメリットを解説

田舎での暮らしでは、車は必需品であり、ないと生活が不便で大変になるイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、車の必要性は、ライフスタイルや地域の利便性によって異なります。車を必要とするケースが少ないのに車を所有すると、維持費によって生活費が圧迫されることもあるため、注意が必要です。
本記事では、田舎で車を持つメリットとデメリットを解説します。地方移住する際に、車を持つべきか迷っているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
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田舎で車を持つメリット
田舎で車を持つメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 移動が楽になる
- 大量の荷物を運べる
- レジャー・アウトドアに使える
移動が楽になる
田舎は商業施設や飲食店などが少なく、家からの徒歩圏内に店舗が全くないことも珍しくありません。買い物をしたり出かけたりする際は、公共交通機関を使う必要がありますが、運行本数が少なく、不便を感じることが多いです。また、坂道や山道が多く、歩いて移動するのが困難な場合もあるでしょう。そのような場合、車があれば自分のペースで好きな場所に行けるため、移動が楽になります。
大量の荷物を運べる
大きな荷物や、大量の物を楽に持ち運べることも、車を所有する大きなメリットです。車がない場合に、家から離れた場所に買い物に行くとなると、大量の荷物を抱えて公共交通機関で移動しなければなりません。またタクシーを使う場合は、それなりの運賃が必要です。自家用車があれば、荷物を手軽に運ぶことができます。
レジャー・アウトドアに使える
車があれば、山中や海など、公共交通機関ではアクセスしづらい場所へも簡単に行けるようになります。また、大量の荷物も楽に持ち運べるため、観光好きな人や、キャンプや釣りなどアウトドアが好きな人は、車を所有するとより趣味を楽しむことができるでしょう。
田舎で車を持つデメリット
田舎生活では、車がさまざまなシーンで役立ちますが、一方で以下のデメリットもあるため、注意が必要です。
- 維持費がかかる
- 歩く機会が減る
維持費がかかる
車を所有するためには、車の購入費用が必要です。また、ガソリン代や税金、車検代や保険料などの維持費もかかります。年間の維持費の目安は、軽自動車で約40万円、普通車で約60万円と、決して安くない金額が必要となります。特に、燃費の悪い車種や、自動車税が高い車種を選ぶと維持費がかさむことがあるため、車の所有を考えている際は、維持費についてもしっかりと考慮することが大切です。
歩く機会が減る
車を持っていると、少しの移動でも車を使うため、歩く機会が減る傾向にあります。これは、厚生省が2016年に行った「国民健康・栄養調査」の結果からも考察できます。各都道府県における男性の1日の平均歩数を見てみると、都市部や都市近郊の地域のほとんどは8000歩以上です。一方で、地方は7000歩以下が多く、1000歩以上の差が見られます。
田舎や地方は車を持つ人が多いため、これらのデータと合わせると、車を所有していると歩く機会が減るといえるでしょう。歩かないことで運動不足になると、体力や免疫力の低下を招き、肥満や生活習慣病につながるおそれもあるので、注意が必要です。
(参考:国民健康・栄養調査)
田舎で車を持つメリットとデメリットを把握して最適な選択を取ろう
田舎での生活では、車があれば移動が楽になり、大量の荷物を運べます。一方で、車を所有していると、ガソリン代や税金、車検代などの維持費がかかります。また、歩く機会が減ることで、健康に影響を及ぼすケースもあるため、一概に車があった方が良いとはいえません。
地方移住する際に、車の購入を考えているのであれば、メリットとデメリットの双方を把握して、自身のライフスタイルに合った選択を取りましょう。

